「読み聞かせ」の時間から⑤

 今回は下学年の読み聞かせです。

 1年生は「一年一組 せんせいあのね」(鹿島和夫)元小学校教師の鹿嶋さんと、担任した1年生の交換日記「あのね帳」から抜粋した、1年生ならではの「あのね」を紹介した本です。赤井小の1年生も「あのね」に共感し、ニコニコお話を聞きながら、問い掛けに対しては我先にと答える姿が見られました。

 2年生は「ぼくだんごむし」(得田之久)身近なダンゴムシですが、生態は案外知られていません。じつは昆虫ではなく、エビやカニと同じ甲殻類のなかまであること、その固い外皮を作るためにはカルシウム分が必要なので、時折コンクリートを食べていることなど、児童は「へー」「すごい!」と感嘆の声を上げながら聞き入っていました。

 3年生は「手ぶくろを買いに」(新美南吉)「お母ちゃん、お手々が冷たい。」子狐の訴えに母狐は、人間の町で、子狐に毛糸の手袋を買ってあげようと思います。子狐の片手を人の手にかえ、銅貨をにぎらせて、「かならず人間の手の方を差し出すんだよ」と言い聞かせますが・・・保護者の方の中にも、小学校3年生の時に国語で学習したという方も多いのではないでしょうか。ぜひご家庭で本書の感想を伝え合ってください。本書のように、親子の絆が深まることでしょう。

 読み聞かせは、子供の言語能力の育成や読解力の向上だけではなく、感情の理解や共感力の促進、親子のきずなの構築など、子供の発育に多くの好影響を与えるといわれています。ぜひご家庭でもお子さんと本に親しむ機会をもっていただければと思います。

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